安定志向がますます強まる新入社員の意識調査
先月末、日本生産性本部から平成23年度新入社員「働くことの意識」調査結果が発表されました。この調査は、昭和44年度から始まり実に43回目を迎えており、このブログでも毎年のように取り上げています。今年はこの結果の中から、「この会社でずっと働きたいか」というテーマについて取り上げたいと思います。
この調査は、3月11日の東日本大震災以降に実施されており、この影響も少なからずあるという想定で書かれていますが、「この会社でずっと働きたいと思いますか」という問いに対し、「定年まで勤めたい」と回答した者が33.5%と過去最高の数値になったとのことです。また、「状況次第で変わる」と回答した者は30.6%となり、こちらは過去最低の数値となっています。この結果、左表のとおり「定年まで勤めたい」とした人の割合が「状況次第で変わる」という人の割合を逆転し、安定志向を求める人が増加していることがよく分かります。
この調査結果はあくまでも入社時における調査ですので、意識の変化はあるかと思いますが、安定志向を望んでいることを踏まえた人事労務管理を行う必要があるといえるでしょう。
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参考リンク
日本生産性本部「平成23年度新入社員「働くことの意識」調査結果」
http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001036.html
(宮武貴美)
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