企業のメンタルヘルス対策は「労働者からの相談対応の体制整備」から

企業のメンタルヘルス対策は「労働者からの相談対応の体制整備」から 先日、厚生労働省から「平成19年 労働者健康状況調査結果の概況」(以下、「調査結果」という)が発表されました。この調査結果は、近年の人事労務のキーワードとなっているメンタルヘルスに関連した項目が複数取り上げられていますので、今日はこの結果を取り上げてみましょう。


 心の健康対策に取り組んでいる事業所の割合は33.6%(平成14年調査結果23.5%)となっており、何らかの対策に取り組んでいる事業所がこの5年の間に急増していることが分かります。特にその中でも事業所規模1,000人~4,999人および5,000人以上の規模では9割を超えて取り組みがなされているほか、事業所規模100人以上を見てもすべての規模で6割を超えており、問題への意識の高さが分かる結果となっています。更に具体的に「心の健康対策の取組内容」(複数回答)をみると、もっとも導入が進んでいる対策として「労働者からの相談対応の体制整備」(59.3%)があり、次いで「労働者への教育研修・情報提供」(49.3%)、「管理監督者への教育研修・情報提供」(34.5%)の順となっています(グラフはクリックして拡大)。


 現場の担当者は「メンタルヘルスに対し、どのような対策を取ればよいのだろうか?」と悩むようですが、まずは、気軽に相談できる窓口等の体制を整えるとともに教育研修・情報提供により知識や意識を高め、予防・早期発見に備えることから始める企業が多いということを押さえておくことがよいのではないでしょうか。



関連blog記事
2008年9月5日「職場で急増する職務内容や負荷、環境に関する悩み」
https://roumu.com
/archives/51402104.html

2008年9月3日「スタートした「メンタルヘルス不調者等の労働者に対する相談機関による相談促進事業」」
https://roumu.com
/archives/51402085.html

2008年9月2日「長時間労働者への医師による面接指導の記録保存」
https://roumu.com
/archives/51401811.html

2008年8月30日「メンタル・ヘルス研究所から発表された2008年版「産業人メンタルヘルス白書」」
https://roumu.com
/archives/51399413.html

2008年8月18日「メンタルヘルスケアに活用できる「職場環境改善のためのヒント集」ダウンロード開始」
https://roumu.com
/archives/51393225.html

2008年8月11日「メンタルヘルス対策が重点課題とされている第11次労働災害防止計画」
https://roumu.com
/archives/51389275.html

2008年8月9日「依然として増加傾向にある企業における「心の病」」
https://roumu.com
/archives/51387837.html

2008年5月29日「過重労働に基づく過労死・精神障害の労災認定件数が過去最高を記録」
https://roumu.com
/archives/51338576.html

2008年5月21日「過去3年間に56.1%の企業で精神疾患の発症例あり」
https://roumu.com
/archives/51332893.html

2008年5月9日「7割超の企業でメンタルヘルスによる休職者の半分以上が完全復帰」
https://roumu.com
/archives/51320761.html

2008年4月14日「メンタルヘルス不全による国家公務員の休職者は5年で約3倍に」
https://roumu.com
/archives/51305034.html

2008年3月19日「63.1%の企業で管理職向けメンタルヘルス教育を実施」
https://roumu.com
/archives/51283397.html


参考リンク
厚生労働省「平成19年労働者健康状況調査結果の概況」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/saigai/anzen/kenkou07/index.html


(宮武貴美)


当社ホームページ「労務ドットコム」にもアクセスをお待ちしています。