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うつ病の社員に休職を勧めるとき、どのようなことに注意すればよいですか?

 前回は、うつの症状に早く気づいくためのポイントについて解説した大熊であったが、今回は休職の必要性と休職を勧めるタイミング、その他の注意点について説明することにした。



服部社長服部社長:
 うつ症状がある社員の状況から判断して、これ以上働かせるのは無理と思われたとき、治療に専念させるため休職を命じることが必要と思うのですが、休職の話を切り出すのはどのようなタイミングで行えばよいでしょうか?
大熊社労士:
 そうですね、まず会社の産業医や本人の主治医と相談して、医学的に見て休養して治療に専念させること、すなわち休職させることが必要であるかどうかの診断を得ることが最初でしょうね。休職というのは最終的には雇用の終了にも絡んできますから、その意思決定を行う際には、必ず医師の意見を聞いた上で判断することが必要です。医師の判断が、休養して治療に専念させる必要があるというものであれば、会社としても早急な対応が必要でしょう。
福島照美福島さん:
 ただ、彼女の性格からして「自宅療養はいやだ。頑張って働きます」と言ってくる可能性が高いと思うのですが、そういった場合はどのように対応したら良いでしょうか?
大熊社労士:
 はい。うつの方へ休職の話をしたときですが、休みたくないという気持ちのほかに、リストラされるのではないかという不安から休職を拒む傾向があります。また、ご家族なども同じように考えて、休職に反対するケースも少なくありません。しかし、うつを治療しながら出勤させるのは、望ましいとはいえません。基本的には早めに休職させて、自宅でゆっくり休息を取らせ、治療に専念させる方が回復は早いのです。そのための休職制度ですから、そのことを上司や人事担当者から粘り強く伝えることが必要でしょうね。
服部社長:
 私としてはできるだけ早く病気を克服し、これからもわが社で頑張って欲しいと思っている。当然、職場の同僚達も状況を理解してサポートしてくれると思う。
大熊社労士:
 服部社長、職場の同僚達は彼女のことを理解しサポートしてくれるだろうとおっしゃられましたが、他の会社の事例を見ると残念なことに、必ずしもそうではないのです。
宮田部長:
 えっ?どういうことでしょうか?よく分かりませんので教えていただけますか?
大熊社労士:
 はい。うつ症状がある社員というのは集中力の低下などによって、どうしても仕事の効率が低くなってしまいます。また休み明けなどを中心に体調不良で急に欠勤することも多くなります。初めのうちは状況を理解し、なんとか協力しようという気持ちを持っていたとしても、その社員の業務の穴埋めなどで業務負担が大きくなってくると、同じ職場にいる社員が「うつの人は、仕事を頑張らなくてもいいから羨ましいよね」などと皮肉を言ってしまうことがあります。特に、忙しい時期には悪気がなくてもつい言葉に出てしまうことがあるようです。
宮田部長宮田部長:
 なるほど、確かに問題が長期化して余裕がなくなってくるとそういったこともあるかもしれません。そのような言葉を聞いてしまうと、うつの人はさらに精神的に追い込まれてしまうでしょうね。これからわが社は一年でもっとも忙しくなり、全社的に余裕がない時期に入ることから、不用意な発言がないとはいえないですね。
大熊社労士:
 そのとおりです。そういう言葉が出てくるようであれば職場の雰囲気も悪くなるでしょう。したがって、まずは本人の治療を優先すること、そして職場全体の雰囲気やモチベーション管理という面からも、うつの人を無理して働かせることは勧められません。本人によく説明し、納得の上で休職させることが必要でしょう。また、ご家族にもそのことを理解して頂き、協力してもらうことも必要です。
福島さん:
 いま立場を変えて考えていたのですが、休職を拒みたくなる理由の一つには休職中の経済的な不安もあるのではないでしょうか?
大熊社労士大熊社労士:
 そうですね。御社の規定では休職中は給料の支払いはありませんので、経済的に大きな不安となるのは確かでしょう。これを補うためには健康保険の傷病手当金を利用するということでよいでしょう。なお、会社でフォローできるとことは、なるべくしてあげましょう。例えば、福島さんが傷病手当金の請求手続きの方法を説明したり、定期的に請求時期を教えてあげるなど、サポートをしてあげると安心です。給付金は標準報酬月額の3分の2ですが、きちんと給付が受けられることで経済的な不安はかなり解消されると思います。
服部社長:
 よく分かりました。彼女の将来のことを考えると、まずは早めに治してもらうことに専念してもらうしかありません。そのためにも休職を前提としてよく話し合ってみたいと思います。ありがとうございました。


>>>to be continued


[大熊社労士のワンポイントアドバイス]
大熊社労士のワンポイントアドバイス こんにちは、大熊です。今回は、うつ病の社員へ休職を勧めるタイミングについて取り上げてみました。うつ病の社員を無理に働かせ続けると、ますます症状が悪化し、事態は悪くなる一方です。休みたくないという本人の気持ちを受け止めながらも、いま何を優先しなければいけないのかをしっかり伝え、どうすれば早く回復するか、職場復帰できるかを共に考えるように心掛けてください。また、休職中の不安をやわらげるために上司や人事担当者は連携してサポートに努めてください。サポートの内容としては、傷病手当金の手続の説明のほかに、社内報の送付などの会社情報の提供や職場の現況報告などが考えられます。なお、電話連絡などは頻繁にし過ぎてもいけませんし、まったくしないのも見捨てられたと思うようになるため、頻度は週1回程度が適当といわれています。その他、安心して治療に専念できるような工夫を行って頂きたいと思います。



関連blog記事
2008年1月21日「うつの症状に早く気づいてあげるためのポイントはありますか?」
https://roumu.com/archives/64787482.html
2008年1月14日「うつ病の症状がある社員をそのまま働かせてもよいのでしょうか?」
https://roumu.com/archives/64787175.html
2008年1月7日「うつ病の症状が見られる社員が発生したときの対応は、どうしたらよいですか?」
https://roumu.com/archives/64787155.html
2007年12月18日「深刻化するメンタルヘルス問題:心の不調に気づくポイント」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51196396.html
2007年11月27日「公的機関等が提供するメンタルヘルス相談機関」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51175715.html
2007年11月23日「激増するメンタルヘルスに関する労働相談」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51169065.html
2007年10月19日「具体的対応が遅れるメンタルヘルス対策」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51131807.html
2007年6月15日「うつ病等のメンタルヘルス不全者への医療費助成」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/50994157.html
2007年4月13日「深刻化する企業のメンタルヘルス問題」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/50942271.html
2006年7月28日「年々深刻化する企業のメンタルヘルス問題」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/50664577.html


参考リンク
独立行政法人 労働者健康福祉機構「産業保健推進センターのご紹介」
http://www.rofuku.go.jp/sanpo/
愛知労働局「職場におけるメンタルヘルスの相談機関について」
http://www2.aichi-rodo.go.jp/topics/docs/04-06-22-1.html
大阪労働局「メンタルヘルスについて 」
http://osaka-rodo.go.jp/joken/anzen/kenko/mental.php
福岡労働局「メンタルヘルス」
http://www.fukuoka.plb.go.jp/7eisei/eisei08.html
独立行政法人 労働者健康福祉機構「勤労者心の電話相談(無料)」
http://www.rofuku.go.jp/rosaibyoin/kokoro_soudan.html


(鷹取敏昭)


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2007年4~12月の企業年金運用は遂にマイナス1.98%へ転落

2007年4~12月の企業年金運用は遂にマイナス1.98%へ転落 株式市場の混乱が続いていますが、こうした相場の下落は企業年金の運用にも大きな影響を与えています。そこで本日は格付投資情報センターが発表した企業年金の運用状況のデータについて取り上げることとしましょう。


 厚生年金基金、企業年金基金、税制適格年金等の2007年度第3四半期(2007年10~12月)の収益率の平均はマイナス2.96%となり、年度通算(2007年4~12月)のパフォーマンスも遂にマイナス1.97%へ転落(グラフはクリックして拡大)しました。ここ数年、企業年金の運用は比較的安定していましたが、第3四半期はサブプライムローン問題やアメリカ景気の減速不安、ドル安の進行といった環境を背景に国内株式がマイナス8.64%と大きなマイナスとなり、外国株式も円ベースはマイナス4.72%と下落幅を広げました。


 サブプライムローンの拡大懸念はいまだ解消されておらず、全世界的な株安も進行している状況ですから、今後も企業年金のパフォーマンスの低下が心配されるところです。



関連blog記事
2007年12月26日「加入者数が中退共に迫る確定拠出年金の運用状況」
https://roumu.com
/archives/51204245.html

2007年10月28日「企業年金の2007年7月~9月の運用はマイナス2.77%」
https://roumu.com
/archives/51136736.html

2007年10月6日「企業年金連合会 2006年度の修正総合利回りは5.59%」
https://roumu.com
/archives/51113538.html

2007年4月12日「導入例が急増する規約型DBと企業型DC」
https://roumu.com
/archives/50942249.html


参考リンク
格付投資情報センター「2007年度第3四半期はマイナス2.96%、年度通算もマイナスへ」
http://www.r-i.co.jp/jpn/news_topics/detail_pension/2008/jn0801.pdf


(大津章敬)


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有料職業紹介事業計画書

有料職業紹介事業計画書 有料職業紹介事業許可を受ける際に許可申請と共に提出する書式(画像はクリックして拡大)です。
重要度:
官公庁への届出:都道府県労働局
法定保存期間 特になし

[ダウンロード]
word
Word形式 yuuryou_syokugyousyoukai_jigyoukeikaku.doc(36KB)
PDFPDF形式 yuuryou_syokugyousyoukai_jigyoukeikaku.pdf(13KB)

[ワンポイントアドバイス]
 この事業計画書には有料の職業紹介事業を行う事業所ごとの当該事業に係る求職者の見込数その他職業紹介に関する事項を記載する必要があります。

 


関連blog記事
2008年1月24日「有料職業紹介事業許可有効期間更新申請書」
https://roumu.com/archives/54942317.html
2008年1月23日「有料職業紹介事業許可申請書」
https://roumu.com/archives/54942303.html

 

参考リンク
千葉労働局「各様式ダウンロード」
http://www.chiba-roudoukyoku.go.jp/download/haken/index.html

 

(宮武貴美)

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有料職業紹介事業許可有効期間更新申請書

有料職業紹介事業許可有効期間更新申請書 有料職業紹介の許可更新を行うための書式(画像はクリックして拡大)です。
重要度:
官公庁への届出:都道府県労働局
法定保存期間 特になし

[ダウンロード]
word
Word形式 yuuryou_syokugyousyoukai_koushin.doc(103KB)
PDFPDF形式 yuuryou_syokugyousyoukai_koushin.pdf(59KB)

[ワンポイントアドバイス]
 有料職業紹介の新規許可の有効期間は許可の日から3年間、更新後の有効期間は更新前の許可の有効期間が満了する日の翌日から5年間です。有効期間後にも職業紹介を行う場合には、許可の更新を受ける必要があります。なお、この申請書は許可の有効期間が満了する日の30日前までに提出をしなければなりません。


関連blog記事
2008年1月23日「有料職業紹介事業許可申請書」
https://roumu.com/archives/54942303.html

参考リンク
千葉労働局「各様式ダウンロード」
http://www.chiba-roudoukyoku.go.jp/download/haken/index.html

 

(宮武貴美)

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有料職業紹介事業許可申請書

有料職業紹介事業許可申請書 有料職業紹介事業を行う場合には、厚生労働大臣の許可を受ける必要があります。この書式はその許可申請のための書式(画像はクリックして拡大)です。
重要度:
官公庁への届出:都道府県労働局
法定保存期間 特になし

[ダウンロード]
word
Word形式 yuuryou_syokugyousyoukai_kyoka.doc(104KB)
PDFPDF形式 yuuryou_syokugyousyoukai_kyoka.pdf(59KB)

[ワンポイントアドバイス]
 この申請書には事業計画書および以下の書類を添付する必要があります。
申請者が法人の場合
(1)定款又は寄附行為
(2)登記事項証明書
(3)役員の住民票(外国人にあつては、外国人登録証明書。以下同じ。)の写し及び履歴書
(4)役員が未成年者で職業紹介事業に関し営業の許可を受けていない場合にあつては、その法定代理人の住民票の写し及び履歴書
(5)最近の事業年度における貸借対照表及び損益計算書
(6)職業紹介事業に関する資産の内容及びその権利関係を証する書類
(7)有料の職業紹介事業を行う事業所ごと(以下この条において単に「事業所ごと」という。)の個人情報の適正管理及び秘密の保持に関する規程
(8)事業所ごとの業務の運営に関する規程
(9)事業所ごとに選任する職業紹介責任者の住民票の写し及び履歴書
(10)事業所ごとの施設の概要を記載した書面
(11)国外にわたる職業紹介を行おうとするときは、当該国外にわたる職業紹介の相手先国に関する書類
(12)国外にわたる職業紹介を行おうとする場合であつて、取次機関を利用しようとするときは、当該取次機関に関する書類
申請者が個人である場合にあつては、次に掲げる書類
(1)住民票の写し及び履歴書
(2)申請者が未成年者で職業紹介事業に関し営業の許可を受けていない場合にあつては、その法定代理人の住民票の写し及び履歴書
(3)前号(5)から(12)までに掲げる書類


参考リンク
千葉労働局「各様式ダウンロード」
http://www.chiba-roudoukyoku.go.jp/download/haken/index.html

 

(宮武貴美)

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海外派遣届出書

海外派遣届出書 派遣労働者を海外派遣する際に、派遣元事業主が行う届出の書式(画像はクリックして拡大)です。
□重要度:
□官公庁への届出:都道府県労働局
□法定保存期間 特になし

[ダウンロード]
word
Word形式 kaigai_haken.doc(48KB)
PDFPDF形式 kaigai_haken.pdf(13KB)

[ワンポイントアドバイス]
 この届出は、海外派遣を行う前に届出を行う必要があります。なお、届出に際しては、労働者派遣契約内容を定めた書式の写しを添付する必要があります。


関連blog記事
2008年1月21日「労働者派遣事業収支決算書」
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2008年1月18日「労働者派遣事業報告書」
https://roumu.com/archives/54942258.html
2008年1月17日「特定労働者派遣事業変更届出書」
https://roumu.com/archives/54942250.html
2008年1月16日「一般労働者派遣事業・特定労働者派遣事業 廃止届出書」
https://roumu.com/archives/54942236.html
2008年1月15日「一般労働者派遣事業変更届出書及び許可証書換申請書」
https://roumu.com/archives/54942224.html
2007年11月30日「一般労働者派遣事業許可有効期間更新申請書」
https://roumu.com/archives/54900035.html
2007年11月29日「派遣事業計画書」
https://roumu.com/archives/54900030.html
2007年11月28日「特定労働者派遣事業届出書」
https://roumu.com/archives/54900024.html
2007年11月27日「一般労働者派遣事業許可申請書」
https://roumu.com/archives/54900013.html
2007年11月21日「派遣労働者個人情報適正管理規程」
https://roumu.com/archives/54894217.html
2007年11月16日「就業条件明示書(労働者派遣)」
https://roumu.com/archives/54888188.html
2007年11月15日「派遣先管理台帳」
https://roumu.com/archives/54886752.html
2007年11月14日「派遣元管理台帳」
https://roumu.com/archives/54886727.html

 

(宮武貴美)

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うつの症状に早く気づいてあげるためのポイントはありますか?

 前回に引き続き、うつ病の症状を示す社員への対応について相談を受けている大熊社労士。今回は、うつに早く気づいてあげるためのポイントについて説明することにした。



宮田部長宮田部長:
 うつ病の症状を示している社員は、以前からなんらかの症状は出ていたのではないかと思うのですが、それに早く気づいてあげられなかったのが残念です。
大熊社労士:
 そうですね。うつの人は、同僚など周囲の目を気にしてわざと元気なフリをすることが多いと言われており、そのため、なかなか分かりにくいようですね。
宮田部長:
 そうなんですね、かなり我慢しているのですね。初めて知りました。ところで、周囲の者がうつに早めに気づくポイントはあるのでしょうか?
大熊社労士:
 はい、一般的に朝が辛くなり、起きにくくなると言われています。それまで遅刻したことのない人が遅刻をしたり、その回数が多くなったりすると注意が必要でしょう。
福島照美福島さん:
 彼女は遅刻をしなかったのですが、出社後の調子は良くなかったように思います。例えば、朝礼のときなどにぼんやりしていて、名前を呼ばれても返事ができなかったこともありました。そのときは、ちょっと疲れているのかなという程度にしか思わなかったのですが、今から振り返ってみれば、うつの症状が出始めていたのかも知れません。
大熊社労士:
 そうですね。元気なフリをしていても、よく観察していれば、うつ的な症状が出ていることは分かるといわれています。朝の遅刻や体調不良のほかにも、決断力や判断力も鈍くなったり、仕事の優先順位が付けられなくなってきます。また、いろいろなことが気になり手を出したりしますが、やり終えることができず放り出すということを繰り返すこともあるようです。
福島さん:
 言われてみれば、整理整頓が得意だった彼女が、最近は片づけができなくなってきて、終業後にいろいろな物が散らかっていたこともありました。
服部社長服部社長:
 うつで辛いというサインを彼女は出していたのでしょうね。他にも、判断力が鈍くなるということについては、次のようなことがありました。仕事上で普段ならAにすべきかBにすべきかと尋ねると、判断はどちらかというと早い方で、その理由も自分の中できちんと整理して答えることのできる社員なのですが、最近の彼女はその判断ができないようで、また自分に自信がないのか後ろ向きの内容が多かったように思います。
大熊社労士大熊社労士:
 そうやって振り返ってみると、いろいろなヘルプのサインを出していたのでしょうね。最初にも説明しましたが、不調に気づかれまいと気を遣いますので、本人はかなり疲れてしまいます。一瞬は明るい表情をしていたとしても、その後は疲れた表情をしたり、暗い雰囲気を漂わすようなことがあれば要注意です。辛さを外に向かって出すことができなくなっていることも考えられますので、辛い思いを早めに聞き出すことが大切でしょう。
服部社長:
 彼女には申し訳ないが、うつのことについて勉強になりました。普段と違うな、怪しいなと思ったら注意を怠らないようにします。
大熊社労士:
 是非そうしてください。それとなく愚痴を聞きながら、不調を確認するように心掛けてください。


>>>to be continued


[大熊社労士のワンポイントアドバイス]
大熊社労士のワンポイントアドバイス こんにちは、大熊です。今回は、うつに気づくポイントについて取り上げてみました。うつの人は周囲の他の人の目を気にする方が多いといわれており、元気なフリをしがちですが、何らかのヘルプサインが出ているものです。遅刻が多くなる、ぼんやりすることが多くなる、整理整頓ができなくなる、判断や決断ができなくなる、優先順位が付けられなくなる、後ろ向きな発言が多くなるなどが見られるようになったら注意が必要です。これらは上司よりも、周囲の社員の方が気付きやすい場合もありますので、職場全体で不調に気付いてあげられるようにすることも必要でしょう。



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2008年1月14日「うつ病の症状がある社員をそのまま働かせてもよいのでしょうか?」
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2008年1月7日「うつ病の症状が見られる社員が発生したときの対応は、どうしたらよいですか?」
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2007年12月18日「深刻化するメンタルヘルス問題:心の不調に気づくポイント」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51196396.html
2007年11月27日「公的機関等が提供するメンタルヘルス相談機関」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51175715.html
2007年11月23日「激増するメンタルヘルスに関する労働相談」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51169065.html
2007年10月19日「具体的対応が遅れるメンタルヘルス対策」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/51131807.html
2007年6月15日「うつ病等のメンタルヘルス不全者への医療費助成」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/50994157.html
2007年4月13日「深刻化する企業のメンタルヘルス問題」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/50942271.html
2006年7月28日「年々深刻化する企業のメンタルヘルス問題」
http://blog.livedoor.jp/roumucom/archives/50664577.html


参考リンク
独立行政法人労働者健康福祉機構「産業保健推進センターのご紹介」
http://www.rofuku.go.jp/sanpo/
愛知労働局「職場におけるメンタルヘルスの相談機関について」
http://www2.aichi-rodo.go.jp/topics/docs/04-06-22-1.html
大阪労働局「メンタルヘルスについて 」
http://osaka-rodo.go.jp/joken/anzen/kenko/mental.php
福岡労働局「メンタルヘルス」
http://www.fukuoka.plb.go.jp/7eisei/eisei08.html
独立行政法人 労働者健康福祉機構「勤労者心の電話相談(無料)」
http://www.rofuku.go.jp/rosaibyoin/kokoro_soudan.html


(鷹取敏昭)


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労働者派遣事業収支決算書

労働者派遣事業収支決算書 派遣元事業主が事業報告書とともに作成する、収支決算書の書式(画像はクリックして拡大)です。
重要度:
官公庁への届出:都道府県労働局
法定保存期間 特になし

[ダウンロード]
word
Word形式 haken_syuushikessansyo.doc(51KB)
PDFPDF形式 haken_syuushikessansyo.pdf(17KB)

[ワンポイントアドバイス]
 派遣事業者が法人の場合は、この収支決算書に代えて貸借対照表および損益計算書を添付することで代用しても差し支えありません。


関連blog記事
2008年1月18日「労働者派遣事業報告書」
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2008年1月16日「一般労働者派遣事業・特定労働者派遣事業 廃止届出書」
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2008年1月15日「一般労働者派遣事業変更届出書及び許可証書換申請書」
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2007年11月30日「一般労働者派遣事業許可有効期間更新申請書」
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2007年11月29日「派遣事業計画書」
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2007年11月28日「特定労働者派遣事業届出書」
https://roumu.com/archives/54900024.html
2007年11月27日「一般労働者派遣事業許可申請書」
https://roumu.com/archives/54900013.html
2007年11月21日「派遣労働者個人情報適正管理規程」
https://roumu.com/archives/54894217.html
2007年11月16日「就業条件明示書(労働者派遣)」
https://roumu.com/archives/54888188.html
2007年11月15日「派遣先管理台帳」
https://roumu.com/archives/54886752.html
2007年11月14日「派遣元管理台帳」
https://roumu.com/archives/54886727.html

 

参考リンク
東京労働局「労働者派遣事業関係」
http://www.roudoukyoku.go.jp/seido/haken/

(宮武貴美)

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労働者派遣事業報告書(旧様式)

労働者派遣事業報告書 こちらの様式は改正され、旧様式となります。最新の様式は以下にございますので、こちらをご利用下さい。
https://roumu.com/archives/55001731.html


 派遣元事業主が毎事業年度毎に作成し、届け出るための書式(画像はクリックして拡大)です。
重要度:
官公庁への届出:都道府県労働局
法定保存期間 特になし

 

[ダウンロード]
word
Word形式 様式変更のため配布中止
PDFPDF形式 様式変更のため配布中止

[ワンポイントアドバイス]
 この事業報告書には、労働者派遣事業を行う事業所ごとの派遣労働者の数、労働者派遣の役務の提供を受けた者の数、労働者派遣に関する料金の額その他労働者派遣に関する事項を記載する必要があります。提出期限は毎事業年度 (決算月)経過後3ヶ月以内となっています。なお、平成20年2月28日付けで、労働者派遣法施行規則が改正となり、この報告書の様式が変更になりました。この様式は旧様式となりますのでご注意下さい。


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2008年1月17日「特定労働者派遣事業変更届出書」
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2008年1月16日「一般労働者派遣事業・特定労働者派遣事業 廃止届出書」
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2007年11月30日「一般労働者派遣事業許可有効期間更新申請書」
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2007年11月28日「特定労働者派遣事業届出書」
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2007年11月27日「一般労働者派遣事業許可申請書」
https://roumu.com/archives/54900013.html
2007年11月21日「派遣労働者個人情報適正管理規程」
https://roumu.com/archives/54894217.html
2007年11月16日「就業条件明示書(労働者派遣)」
https://roumu.com/archives/54888188.html
2007年11月15日「派遣先管理台帳」
https://roumu.com/archives/54886752.html
2007年11月14日「派遣元管理台帳」
https://roumu.com/archives/54886727.html

 

参考リンク
東京労働局「労働者派遣事業関係」
http://www.roudoukyoku.go.jp/seido/haken/

(宮武貴美)

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特定労働者派遣事業変更届出書

特定労働者派遣事業変更届出書 特定労働者派遣事業の届出を行っている事業者でその事業者の内容に変更があった場合に届け出るための書式(画像はクリックして拡大)です。
重要度:
官公庁への届出:都道府県労働局
法定保存期間 特になし

[ダウンロード]
word
Word形式 tokutei_henkou.doc(107KB)
PDFPDF形式 tokutei_henkou.pdf(41KB)

[ワンポイントアドバイス]
 届出が必要な内容は以下の4項目です。
1.氏名又は名称及び住所並びに法人にあつては、その代表者の氏名
2.法人にあつては、その役員の氏名及び住所
3.一般労働者派遣事業を行う事業所の名称及び所在地
4.第36条の規定により選任する派遣元責任者の氏名及び住所

 なお、事業所の新設の場合は、別途、届出が必要となります。


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2007年11月15日「派遣先管理台帳」
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2007年11月14日「派遣元管理台帳」
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参考リンク
東京労働局「労働者派遣事業関係」
http://www.roudoukyoku.go.jp/seido/haken/

(宮武貴美)

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