依然として多くの企業が抱える従業員の「心の病」
先日、日本生産性本部メンタルヘルス研究所より第5回目となる「『メンタルヘルスの取り組み』に関する企業アンケート調査結果」が発表されました。これはメンタルヘルスに関する取り組みの実態を分析、解明するために実施されているものであり、2002年から2年おきに実施されています。今回は、全国の上場企業2,243社を対象にしたほか、マザーズなどの新興市場1,209社も調査対象に加えられています。調査対象の企業が拡大されたため、単純比較はできないのかも知れませんが、経年変化が見られる注目すべき2つの項目を取り上げておきましょう。
心の病の増減傾向
最近3年間における「心の病」は44.6%の企業が「増加傾向」と回答しました。前回調査の56.1%より低下し、半数以下の水準に留まりました。しかしながら、「横ばい」と回答した企業も多く、この問題の大きさを表した結果となりました。
2010年:増加傾向(44.6%) 横ばい(45.4%) 減少傾向(6.4%)
2008年:増加傾向(56.1%) 横ばい(32.0%) 減少傾向(4.5%)
2006年:増加傾向(61.5%) 横ばい(29.4%) 減少傾向(1.8%)
2004年:増加傾向(58.2%) 横ばい(25.0%) 減少傾向(1.9%)
2002年:増加傾向(48.9%) 横ばい(24.8%) 減少傾向(3.5%)
心の病の最も多い年齢層
心の病の最も多い年齢層の質問については、年齢別にみると約6割弱(58.2%)の企業が30代に心の病がもっとも多いと回答しています。
2010年:10~20代(13.9%) 30代(58.2%) 40代(22.3%) 50代以上(1.2%)
2008年:10~20代(10.8%) 30代(59.9%) 40代(21.9%) 50代以上(3.0%)
2006年:10~20代(11.5%) 30代(61.0%) 40代(19.3%) 50代以上(1.8%)
2004年:10~20代(10.4%) 30代(49.3%) 40代(22.0%) 50代以上(5.6%)
2002年:10~20代(13.1%) 30代(41.8%) 40代(27.0%) 50代以上(9.6%)
特に30代を中心に多くの企業で「心の病」が問題となっており、企業においては様々な対策がとられています。次回はこの対策について取り上げてみましょう。
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2008年8月9日「依然として増加傾向にある企業における「心の病」」
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2008年5月29日「過重労働に基づく過労死・精神障害の労災認定件数が過去最高を記録」
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参考リンク
公益財団法人日本生産性本部「第5回「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査結果」
http://activity.jpc-net.jp/detail/mhr/activity000995.html
(宮武貴美
)
当社ホームページ「労務ドットコム」にもアクセスをお待ちしています。
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福島さん:
大熊社労士:
宮田部長:
こんにちは、大熊です。複数の事業所で勤務し、いずれの事業所でも雇用保険の被保険者としての加入要件を満たす場合には、1つの事業所でのみ加入することとなります。この際には当然ながら、加入している事業所で支払われる賃金のみで保険料の計算や基本手当の日額の計算を行うこととなります。加入している事業所で退職をした場合、その事業所で被保険者資格を喪失することとなりますが、他事業所で加入要件を満たしている場合には、新たにその事業所で被保険者資格を取得することとなります。すべての状況を確認し続けるのはなかなか難しいため、労働保険の年度更新の時期などに、一定額以上の賃金を受けているにもかかわらず、雇用保険に加入していない人を抽出し、確認をするなどの仕組みを設け、取得漏れを起こさないようにする必要があるでしょう。


日本人事労務コンサルタントグループ(LCG)では、4月16日に東京でダイヤモンド・オンラインなどでお馴染みの人事系ライターである吉田典史氏と、大ベストセラー「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」の著者で、感動するセミナー講師として有名な香取貴信氏を講師にお招きし、セミナーを開催しました。このセミナーは号泣者が続出するなど受講者のみなさんより非常に大きな反響があったことから、2010年10月1日(金)に大阪でもこのセミナーを開催します。
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